アフリカのデザインから学ぶ、遊び心と機能性

私がデザインをするときに大切にしているもののひとつ。
それは遊びごころです。

Hug Hugではモコモコしたフォルムを採用していたり、Giftでは、裏地に意外なほどカラフルなカラーを合わせていたり・・・使いやすさは考慮しつつもそれだけは終わらず、私も、手にした方の顔から思わず「ふふふ」って笑みがこぼれるような、そんな製品を作っていきたいと日々思っています。

とはいえ、こと遊びごころにかけてはアフリカのデザイナーにはかないそうにありません。町をあるいていると、至るところで自分ではとても思いつかないようなユニークなデザインを目にします。

今日はそんなアフリカの中でも特に素敵なデザイナーをご紹介します。

まずはこちらの写真をご覧ください。

これは、ブルキナファソにある保健社会向上センターです。対称だとか等間隔だとかなんてどこ吹く風、自由きままに散らばった小窓がむしろキュートではありませんか?採り込みたい光の量に応じて、窓の扉をパタパタ開閉できるようになっていて、機能面もばつぐんです。

続いてこちらは小学校。

ぱっと見は普通なのですが、天井と壁が思いっきり離れています。壁は地産のレンガ。暑いこの地で、涼しく学べる環境を実現しています。

離れの図書館の天井もよく見れば穴がポコポコ・・・デザイン性と採光という機能性、ふたつを同時実現しています。。

この小学校は、現地の村人たちの手で作られたとのことですが、それを実現するために資材や技術面でもさらに多くの工夫があることでしょう。

これらをデザインしたのはブルキナファソ出身の建築家フランシス・ケレ。実は大工見習いをした後、奨学金を得てドイツで建築を学んだ努力のひとです。

彼のデザインや建設にかける思いは、こちらのTEDの動画でも見ることができます。真剣さの中にかいまみえる茶目っ気。彼の作品は、彼そのものともいえそうです。

アフリカにはまだまだ素敵なデザイナーがたくさんいるので、今後も少しずつご紹介していけたらと思います。