インターン体験記 小さな成長 — andu ametでの1年間

インターン体験記

小さな成長 — andu ametでの1年間

今回は、ECや店舗運営に携わったインターン生Oukaの1年をお届けします。



はじめまして。
andu ametでインターンを卒業する、Oukaです。
andu ametでインターンを始めてから、約1年が経ちました。
インターンを始めた当初はSNS運営を担当し、現在は店舗運営やニュースレターの作成など、さまざまな業務に関わらせていただいています。

andu ametは私にとって刺激的な環境でした。初めて経験すること、見ること、知ることで溢れていました。
また、インターン仲間にも恵まれました。似た関心を持ちながらも、異なる考えを持つ仲間との何気ない会話も深い会話も大切な思い出です。
本ブログを書く機会をいただき、この1年間を振り返ってみると、、、
新しいスキルや経験以上に、「ものの見方」に確かな変化がありました。
今回は、私にとって「インターンシップ」という言葉だけでは収まりきらない、心境の変化と成長を感じた1年間について、振り返ってみたいと思います。

andu ametでのインターンシップを選んだ理由

私がインターンシップを探していた当時、重視していたことは大きく3つありました。
  1. 社会人になる前に、資料作成やリサーチといった実用的な基本スキルを身につけられること
  2. 発展途上国の社会問題やサステナビリティを、机上でなく身近に感じられる環境であること
  3. 関心のある分野 ーファッションや色、スタイリングによるイメージメイキングーを通して構えずに社会問題を捉えられること

でした。

andu ametは、この3つを同時に叶えてくれる場所でした。ラグジュアリーでありつつも、エシカルを押し付けすぎない佇まいに、自然と惹かれたことを覚えています。


 

国際協力への関心の原点

私の国際協力や社会構造への関心は、はじめから明確なものだったわけではありません。
中学生までの、水泳やフラダンスの習い事に打ち込み、海外アニメを見て育った、ただの自由奔放な私は、国際協力や社会構造への関心があるどころか、当時最も関心があった英語でさえも「得意」とは程遠い、はっきりしない人間だったように思います。

その後、高校・大学を通じて海外経験を重ねる中で、異なる文化や価値観に触れ、発展途上国や国際協力に関心を持つようになりました。特に、高校時代に訪れたブータンでの経験は、その後の「私」を形成する重要なものでした。わずか10日間の滞在が、今の私の価値観や興味を形成する土台となりました。「当たり前は当たり前ではない」「不便のない生活=幸せとは限らない」ということを身をもって強く感じたのです。

このブータン訪問をきっかけに、発展途上国や国際協力、そこに暮らす人々の価値観そのものに、自然と関心を持つようになりました。その問いを自分なりに深めるべく、大学では社会研究や社会心理学を中心に学び、さらにアメリカの大学で経済や都市発展、国際情勢についても学びを広げていきました。

支援」という言葉が、少しずつ具体的になった場所

学びを重ねる中で、特に印象に残ったのが「支援」という言葉でした。
支援と聞くと、物資提供や募金といった直接的な行為を思い浮かべがちですが、それが本当にその土地の未来につながっているのか。短期的な支援だけでなく、その後も人々が自立して暮らしていける仕組みをどうつくるかが重要だ、という話を授業で何度も聞きました。しかし、頭で理解しているつもりでも、実感としてはまだ曖昧でした。

andu ametでインターンをする中で、その感覚が少しずつ変わっていきました。
寄付という形ではなく、現地の人々が専門性を持ち、誇りを持って働き続けられる環境をつくること。エチオピアに自社工房を持ち、職人としての仕事を生み出しているandu ametの取り組みは、私が言葉だけで学んできた「持続可能な支援」を、日常の中で実感させてくれました。


 

「無知」でいることへの怖さ

andu ametで過ごす中で、もう1つ強く印象に残っているのが、「無知であること」への恐怖を感じた経験です。
国際情勢に関心があり、情報を追っているつもりでいた私にとって、鮫島さんが執筆されたブログ「エチオピアの戦争と、見えない傷あと」は衝撃的なものでした。

エチオピアの内戦について、「遠い国で起きている出来事」として、どこか抽象的に捉えていた自分がいました。しかし、工房で働くスタッフの家族が強制的に徴兵され、戦地から戻った後も深刻なPTSDを抱えて生活していること。幼い子どもを育てながら、精神的に傷ついた夫の帰還を待ち続けた家族のこと。その一つひとつのエピソードに触れたとき、戦争が決して過去のニュースでも、数字の話でもないことを突きつけられました。

また、鮫島さんがエチオピアの現状について直接お話ししてくださることがあります。現地で暮らし、働いてきた方の言葉として語られる出来事は、記事やニュースで読む情報とはまったく違う重みを感じます。工房の運営を続けることの難しさや、日常の中に戦争の影響がどれほど深く入り込んでいるかを聞くたびに、自分がこれまで見てきた世界の一部が、いかに限られたものだったかを思い知らされます。

もしandu ametに関わっていなければ、こうした現実を知らないまま生きていたかもしれない。そう思ったとき、「知らないこと」そのものよりも、「知らないままでいられてしまう自分」に、怖さを感じました。



店舗とモデル経験

店舗での接客も、私にとって大切な経験の1つです。
もともとコミュニケーションを得意としていましたが、andu ametでの接客では、それに加えて製品への理解やブランドならではの視点が求められました。

革の特徴や使い心地といった基本的な知識はもちろん、andu ametが大切にしているカラーセラピーの考え方などを会話の中に取り入れながら、お客様一人ひとりのライフスタイルや気持ちに寄り添うこと。そうした工夫を重ねる中で、自分の言葉がきっかけとなり、製品に興味を持っていただけたかもしれないと思うと、素直に嬉しく、やりがいを感じました。

さらに、思いがけずモデルとしてブランドに関わる機会もいただきました。
父と一緒にファッションブランドのサイトに掲載される日が来るとは、まったく想像していませんでした。いまだに父との写真を見るたびに、ぎこちなさに笑ってしまいます(笑)andu ametの製品が日常生活でどう映るかを、自分自身で体験できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

1年を経て、今思うこと

この1年間で得たのは、明確な答えというよりも、問いを持ち続ける姿勢だったように思います。
世界や社会を簡単に理解したつもりにならないこと。美しさやラグジュアリーの背景にある時間や、人の営みに想像力を持つこと。

andu ametで過ごした時間は、私の価値観を更新し続けています。
まだ学びの途中ではありますが、この場所で経験したことは、これから社会に出ていく私にとって、確かな土台になっていると感じています。

最後に

この1年間支えてくださったandu ametのスタッフの皆さま、そして日々店舗で出会うことができたお客様に、心から感謝しています。

本当にありがとうございました。

何気ない会話や、ご相談の時間、あたたかい言葉の一つひとつが、私にとって大きな学びであり励みでした。この場所で得た経験を大切に、これからも一歩ずつ成長していきます!