【秋のレザー特集 最終回】買った日より、10年後が美しいレザー

買った日より、10年後が美しいレザー

これまで2回にわたり、andu ametが使うエチオピアシープスキンの秘密をご紹介してきました。触れた瞬間に驚くほどのなめらかさ。それから、他のレザーでは類をみないほどの丈夫さと、だからこそ実現できる、驚くほどの軽さ。

最終回でお伝えしたいのは、この革の魅力は「買った瞬間」で終わらない、ということです。最高級のエチオピアシープスキンだからこそ、その美しさを塗料で隠さない。使うほど艶を増し、5年後、10年後には、その人だけの革へと育っていく。 andu ametは、そんな仕上げを選んでいます。

最高の革だから、隠さない。

レザーをなめしたあとの、表面を仕上げる方法には、大きく異なる二つの考え方があります。
ひとつは、顔料で表面を覆い、色や質感を均一に整える「顔料仕上げ」。もうひとつは、染料を使い、革そのものの表情を生かす「染料仕上げ」です。

たとえるなら、顔料仕上げは不透明なペンキ。傷や色むらをカバーし、均一で安定した表情に仕上げることができます。一方、染料仕上げは透明水彩のようなもの。革のきめや毛穴、皺、色の濃淡を覆わず、その素材がもともと持つ表情をそのまま見せます。

andu ametが選んでいるのは、後者です。なぜなら、私たちが使っているのは、きめが細かく、やわらかく、しかも強い、世界最高級の羊革のひとつとされるエチオピアシープスキンだから。せっかくの美しい革を、わざわざ覆い隠したくない。 それが、私たちの考えです。

もちろん、染料仕上げでは、羊が生きていたときについた小さな傷や虫刺されの痕、自然な皺、色の濃淡も見えることがあります。でも、それも含めて一枚一枚違うことが、天然皮革のおもしろさ。andu ametでは、それらをすべて「欠点」とは考えていません。

買った瞬間が完成ではない。

そして、この仕上げの魅力が本当にわかるのは、使い始めてからです。手の油分や摩擦、光や空気に触れることで、少しずつ艶が増し、色に深みが生まれ、革はよりしなやかになっていきます。

新品には、新品の美しさ。10年使った革には、10年使った革にしかない美しさ。 傷も皺も、色の変化も、その人が過ごしてきた時間とともに、ひとつだけの表情へ変わっていきます。実際、andu amet公式サイトのレザーページでも、新品のCocoonと約10年使用した同製品を並べ、その変化を紹介しています。

私たちが、エチオピアシープスキンを選び続ける理由。

レザーがなめらかで、やわらかい。なのに、強い。強いから、薄くできる。薄くできるから、驚くほど軽い。そして、素材そのものが美しいから、その表情を隠さず、時間とともに育てていくことができる。

このすべてがつながっているのが、エチオピアシープスキンです。 私たちがこの革を使い続ける理由は、「エシカルだから」だけでも、「珍しいから」でもありません。何より、革そのものが圧倒的にすばらしいから。 その魅力をできるだけ損なわず、一番いいかたちで届けたい。それが、andu ametが創業以来変わらず続けてきたものづくりです。

Fall for Leather — again and again.
触れた瞬間に一度。持った瞬間にもう一度。そして、5年後、10年後に、またもう一度。使うほど、何度でも好きになる革を、ぜひandu ametコンセプトストアやお近くのポップアップストアでお手に取ってみてください。