エチオピアで、また戦闘がはじまった

エチオピアで、再び大規模な戦闘が始まってしまいました。

2020年から2年間続いた内戦では、膨大な数の人が命を落としました。
ただでさえ不足していた外貨が武器や弾薬の調達に使われ、外貨不足はさらに深刻化。経済も停滞し、周囲には廃業した人も少なくありませんでした。
2022年に和平合意が結ばれ、これから少しずつよくなると誰もが願っていた矢先でしたが、先月には、首都でもドローン攻撃が。本当に心がひりひりします

ALJAZEELAより引用

でも、日本ではほとんどニュースになっていません。ウクライナやガザのニュースは毎日のように目にしますが、エチオピアで戦闘が再開したことを知っている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

正直に言うと、私自身もエチオピアに行くまでは、アフリカで起きていることにほとんど関心がありませんでした。
変わったのは、やはり自分が暮らすようになってから。
初めて訪れて20年以上がたち、政治情勢が不安定になれば、物価や物流、仕事、そして人々の暮らしにどれほど影響が出るのかを身をもって知りました。


でもエチオピアに住んでいなくても、現地に直接の友人や知人がいなくても、実は私たちの暮らしはこの国とつながっています。
例えば、毎朝飲んでいるコーヒー。日本にとって、エチオピアは重要なコーヒー豆の輸入先の一つです。
戦争の背景も、メディアではわかりやすく民族対立などと書かれますが、実際にはさまざまな国の思惑が絡んでおり、日本もそうした国々と政治的、経済的に深くつながっています。

考えてみれば、私たちの衣食住のほとんどが、世界中の人たちの労働や資源に支えられているのに、そこで何が起きているのかはあまり知らない。「海外では…」というワードが出るときでさえ、話題になるのはたいてい欧米かアジア、せいぜい中東まで。見たことも聞いたこともほとんどないそれ以外の国々に、関心を持ちにくいのは無理もありません。

だからこそ、皆が大好きな<ファッション>をフックに、アフリカやエチオピアを身近に感じてもらえるようにできたらと思うし、現地の人たちにも興味を持ってもらえるようにしていきたい、と創業以来、事業に直接関係することもしないこともできるだけお話してきました。



私はジャーナリストでも政治家でもなく、残念ながら影響力や発信力も強いとはいえません。でも、日本とエチオピアの両方で暮らし、仕事をしてきた数少ない日本人の一人として、自分が実際に見てきたことや経験したことを目の前の人に直接伝えることはできる。

お互いにとって、何が起きても関係のない遠い国ではなく、知っている人たちが暮らす国になっていく。そんな小さなきっかけを、これからもつくっていけたらと思っています。