新サイト制作秘話

前回もご紹介したとおり、andu ametのウエブサイトが新しくなりました!今日は私、andu ametデザイナーの鮫島より、その裏話をお話したいと思います。

私が2012年にandu ametを創業したとき、メイドインアフリカやフェアトレードのイメージは、今とは比べ物にならないくらい低いものでした。
「エチオピアから、皆に憧れられるような最高級ブランドを作りたい」という強い思いを持っていた私は、イメージモデルとして、戦略的に欧米出身のプロフェッショナルのモデルを起用することにしました。

 

日頃からファッション業界で活躍している彼らは、さすがに見せ方を心得ていました。そのおかげもあり創業当初から、私たちがチャリティーに依存するのではなく、高品質かつファッショナブルなブランドに本気で挑戦している事を、多くの方に知っていただけたのではないかと思っています。

あれから10年。この世界の価値観が少しずつ変わりつつあるのを肌で感じています。アフリカやフェアトレードへの偏見も、以前にくらべると激減しました。私たちも少しずつ成長し、エシカル×リュクスなブランドの先駆けとして認知されるようになってきたと感じています。

次は、andu ametが本当にみせたい世界観を発信するタイミング。プロのモデルだけではなく、エチオピアや日本の普通の人たちーー痩せていたり太っていたり、若かったり年を重ねていたりーー色々な人にもっとサイトに出てもらい、ひとりひとりがもつありのまま美しさを発信したいと思いました。

ところが、多国籍多世代のモデルやスタッフによる撮影計画を急ピッチで進めていた2021年、エチオピアでの戦争が急激に悪化。現地に住んでいた外国人は一斉に退避していなくなり、日本からもスタッフを連れていくのが難しくなって、残念ながら計画を変更させざるを得なくなりました。

どうしようかと悩む中で「そうだ、職人たちに登場してもらおう!」というアイディアがひらめきました。普段自分たちが作っている製品をどうしたら魅力的に見せられるか、一番知っているのは職人たちかもしれない、と考えたのです。

  

実は見えないところに、たくさんの見学者が笑

撮影は私自身が担当しました。普段は職人&デザイナーとして一緒に働いている私たちですが、モデル&カメラマンとしては初めての共同作業です。はじめは恥ずかしそうにしていた彼らも、次第に嬉しそうに誇らしそうにイメージモデルを務めてくれました

そんなこんなでバタバタながらも、andu ametの10周年にふさわしいウエブサイトができたと自負しています。キーイメージだけでなく、コンテンツも充実させています。ぜひ多くの方にご覧いただけたら嬉しいです。

リニューアルしたWebサイトへ