andu ametは、公益性の高い企業に対する国際認証「B Corp™(ビーコープ)」を取得いたしました!
日本のフェアトレードブランドとしては初、途上国子会社とのグループでの合同取得も国内初の事例となります。取得名義は親会社の日本法人、株式会社andu amet ですが、審査は株式会社andu amet 、エチオピアの子会社atelier andu amet P.L.Cの2社に対して行われ、両法人において公益性が認められての取得となりました。
B CorpとはB Corporationの略で、社会の公正・環境への配慮などさまざまな面に基づいた活動を実施し、高い評価を得た企業に与えられる国際認証ラベルのことです。日本ではまだ32社しか認定されていませんが、世界ではパタゴニアやダノンなど約7500社が取得しています。非常に難関とされる一方、今、世界的にもっとも注目されるのひとつとなっています。
andu ametは、2015年に国連サミットでSDGsが採択される以前の2012年の創業当初から、「エシカルとラグジュアリーの両立」を目指し、企画から素材調達、製造、販売までのすべてのプロセスにおいて社会や環境に配慮してまいりました。しかし事業を続ける中で気づいたのは、サステナビリティには終着点がなく、継続的な努力が求められるということでした。
例えば、社会的に疎外されハンディのある立場から出発するアフリカの職人たちには、技術を指導し公平な賃金を支払うだけでは十分ではありません。最低限の読み書きや計算ができるようになるために、働きながら就学できる仕組みを作ること。国や自治体による保障制度が整っていない中で、病気や出産、その他の理由で一時的に通勤ができなくなっても生活ができるような制度を作ること。ほかにも使用するエネルギーをより環境に配慮されたものに変更したり、製品やラッピングからプラスチック由来素材を排除するなど、ひとつひとつ取り組みを増やしてまいりました。
そんな中でB Corpと出会い、経営をよりサステナブルにアップデートさせるための指針として認証取得を目指すことに決めました。
この審査は、企画・販売を行う日本法人と生産を行うエチオピア法人の両方で行われたため、調査や分析もエビデンス資料の作成も2カ国2法人分となりました。日本ではあたりまえに存在する政府や公的機関による公的な数字や参考データがエチオピアにはないなどの課題もあり、そのプロセスは優に2年間を費やしました。
しかしながら、エチオピアの工房が素材を調達しているタナリーや小売店から、日本のandu ametが販売するお客様にいたるまでの長いバリューチェーン全てのソーシャルインパクトを総合的に分析したからこそ、その理念と経営の一貫性を証明でき、そして今後の課題や目標が明確になったことは非常に大きな収穫でした。
B Corpのコンセプトである「Use business as a force for good」は、創業時の私たちの想いそのものです。 今後は自社の経営のアップデートはもちろん、他企業やユーザーなどステークスホルダーの皆様との連携を強化しながら、より持続可能で調和のとれた未来の実現に貢献してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
andu ametのサステナブルな取り組みはこちらから、B Corpのスコア等はこちらから、ご覧いただけます。