先日までそごう横浜店で開催されていたポップアップブティックに、印象的なお客様がいらっしゃいました。
若い男性のお客様だったのですが、ご来店するなりHug HugのMiMiをご指名くださったので、
「どこかでandu ametのことを知っていただいたのですか?」とおたずねしたところ
「去年テレビでたまたまこのバッグを見かけて、この形と色がひとめでとっても気に入ったんです。僕は男だから使えないけど、彼女ができたらこのバッグをあげたいなあって。その時まだ彼女がいなかったんですけど、ずっと好きだった人に昨日、思い切って告白したらOKしてもらえたので、このバッグを贈りたくて、まっさきに来ました。」
「でもテレビで見ていたより実物はもっとずっと素敵だった。来てよかった。絶対に気に入ってもらえると思う。彼女の笑顔を見るのが楽しみ!!」
恥ずかしそうに、嬉しそうに話してくれる彼の前で、私はちょっと泣きそうになってしまいました。
andu ametはエチオピア支援ブランドとかフェアトレードブランドとかといわれることも多いけれど、かわいそうな途上国のためにお情けで買ってもらうようなものだけは作りたくないと常々思っていました。
たとえ途上国で雇用を創出していても、環境に配慮した工場で製造された革を使っていたとしても、使われなかったら結局は、資源を使ってこの世に新たなゴミを作っていることで、全然エシカルでもサステナブルでもないと思うから。
作るひとも、使うひとも、贈るひとも、贈られるひとも、手にする全ての人が心から幸せになるような物を作りたい。
そのために、触れた瞬間幸せになってしまう、極上のエチオピアンシープスキンを贅沢に使い、Happyをコンセプトにした、オリジナルのデザインにこだわり、ゆっくりとしたアフリカンタイムの流れの中だからこそできる時間をかけ、心をこめた丁寧なものづくりをしていきたい。
そういう思いで作っていたから、彼のまっすぐな感想がとてもうれしかったんです。
今頃二人でデートしてるかな?彼女はあのバッグにあわせてどんな服を着てるのかな?
仕事の合間にふと、そんなことを考えて、微笑んでしまう自分がいます。
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