【お客様の声】「キリマンジャロの頂上で見たもの」

テレビやラジオなどで大活躍のフリーアナウンサー、末吉里花さん。
実は、andu ametのバッグをブランド立ち上げ時よりご愛用いただいています。

今日はそんな里花さんをインタビューしました。

--今日も素敵なファッションですね!

今日はPeople Treeのシャツ&デニムに、AGNES NORDENHOLTSのロングベストを合わせてみました。ベルリンのデザイナーによる一点もので、布地に無駄が出ないよう綿密な計算をもとにデザインされているんですよ。もちろんバッグは大好きなandu amet!

--お選びいただきありがとうございます。とてもよくお似合いです!

この Baby Hug [Nile Black] は2012年から使っているのでもう4年になるけど、
本当にお気に入りなんですよ。

はじめは付属のチェーンを付けてハンドバッグとして使っていたけど最近はクラッチとして使うことの方が多いかな。
革が上質だからか、どんなコーディネートにもマッチするんです。
今日のようなカジュアルなスタイルにはもちろん、フォーマルなドレスにもよく合うのでパーティやイベントでも重宝しています。

持っていると必ず「それどこの?」って褒められるんですよ。

このBaby Hugがとても気に入ったこともあり、先日ついに念願のBig Hugを注文することにしちゃいました!色は今度はNile Breezeにします。

ポーチやティッシュペーパーケースを大切な方への贈り物にさせていただいたことも。これからも少しずつ揃えていきたいと思っています。

--それはとても嬉しいです。もともとどんなきっかけでandu ametのファンになってくださったのでしょうか。

ブランドが立ち上がったばかりの頃に、共通の友人を通じて代表の鮫島さんに御会いしたんだけど、その時鮫島さんが持っていたバッグを見て、まず、なんて素敵なんだろうって思ったんです。
触らせてもらったら本当に気持ちよくて、手放せなくなっちゃって。
さらにその背景にあるストーリーを聞いたらとても共感できて、それでファンになっちゃいました。
私もアフリカは仕事でよく訪れていて、そこで見たり聞いたりしたことが今の自分の原点になっているので。

--アフリカはどんなところへ訪れたのですか?

一番印象に残っているのはテレビ番組「世界ふしぎ発見」のミステリーハンターとして2004年に訪れたキリマンジャロですね。
山頂の氷河が温暖化の影響で2010年には溶けてしまうと聞いて、現状を確認するために訪れました。

キリマンジャロは標高5895メートルとアフリカ大陸で一番高い山。5500メートル付近で気絶しながらも、なんとか山頂まで登ることができたのですが、実際行ってみて、本当にびっくりしました。氷河がもともとあったと言われていたサイズの1割程度しか残されていませんでした。地球温暖化という言葉はそれまでに何度も聞いていたけれど、その被害の深刻さをそのときに目の当たりにしてはじめて実感できました。またそれと同時に都会で便利なものに囲まれて生活をしている自分たちのしわ寄せが、つましく生きている地元の人々のもとに最初に来るんだ、とショックを覚えました。

というのも、実は登り始めてすぐ、1600メートルほどのところにあった現地の小学校で、自分たちの手で一本一本植林活動をしている小さな子どもたちに出会っていたんです。彼らはキリマンジャロの氷河がとけていることを知っていました。氷河の雪解け水を生活用水にしている彼らにとって、氷河がなくなることは死活問題で、彼らなりに一生懸命それを阻止しようとしていたんですね。

アナウンサーという仕事のおかげで、私はこの目で世界の現状を確かめることができた。
だから、それを日本中のひとたちに伝えることが自分の使命なんだ。そう思いながら下山しました。

--アナウンサーの傍ら一般社団法人エシカル協会の代表理事もされるなど、社会や環境の問題にも積極的に取り組んでいらっしゃる里花さんですが、そんな経緯があったのですね。

でもそんなに難しいことばかりしているわけではないんですよ。

たとえば2ヶ月に一度開催しているエシカルコミュニティナイトでは、自然派のワインやおいしい食事を頂きながら、皆で社会や環境問題について楽しく語り合ったり、年に2回開催しているフェアトレード講座ではそれまでフェアトレードがなにかを知らなかったような人でもすぐに実践してもらえるような提案をしたり。エコじゃない、フェアトレードじゃないからあれはダメ、これもダメ、とネガティブなことを言うより、楽しみながら実践してもらえることを提案していくほうが広がりやすいですよね。実際に講座を受けた生徒さんたちが、その後自分で新しいアクションをおこしてくれたり、飲み会で知り合ったひとたちで新しいプロジェクトが生まれたりして、この波がどんどん広がっているの感じます。

--素晴らしいですね。そんなパワフルな里花さんの元気の源はなんですか?

ありがたいことに、私はこれまで本当に色々な国に行かせてもらいましたがどこへ訪れてもそれぞれに異なる歴史、文化などがあって、ワクワクします。そういう意味では、旅が自分の元気の源かな。

現地の人たちとのふれあいの中で、日本で私たちが考えている常識が実は世界では常識じゃないんだってカルチャーショックを受けるのもおもしろいし、大自然を前にして、自分がいかにちっぽけかを思い知らされたときもそこからまた元気をもらって新たな一歩が踏み出せたりするし。
これからも色々な国を旅して、たくさんのインスピレーションを受けていきたいです。

--笑顔がとても素敵な里花さん。元気の源は旅だったのですね!いつかぜひエチオピアにも遊びにいらしてください。今日は素敵なお話をありがとうございました。