この大震災と津波で命を落とされた方々の魂が安らかな眠りにつけますように。
被災地で今も厳しい生活を余儀なくされている方々が一日も早く暖房や暖かい食事のある生活を取り戻せますように。

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3月11日の地震発生から現在までこれまで以上に深く自分の中の階段を降りて、本当に自分がやりたいこと、やらなくてはいけないこと、本当に大切なものなどについて思いをめぐらせていた。

きっと多くの方が同じように深く思いをめぐらせていたのだろう。
この東日本大震災は、ニュースを目にするたびに心臓をおろし金でガリガリ削られるような気分になるほどの大惨禍となった(しかも今も続いている…)が、
一方で、日本が新しい価値観を持った新しい世界へと生まれ変わるための芽もまたたくさん生まれているのだと、ネットやラジオや友人たちとの会話の中から実感している。

その芽を育てるのは並大抵ではないだろうけれど、それを途中で放り投げることなく大切に育てていくことが、自分たちの世代の使命なのかもしれない。

両親や、その世代の多くの方々が戦争で壊滅的になった日本を復興してくれたように、今度は物質的な豊かさだけではなく、心の豊かさや幸せを感じられる世界目指して。

だから絶望なんてしていられない。誰かのせいにしたり、何かに依存したり、自粛して、一人で被災地のことを考えて落ち込だりもしていられない。それより働いたり、友人と楽しくおしゃべりをしたり、今を精一杯生きよう。この惨禍で命を落とされた方々の分まで。

普段の自分ならわざわざ表には出さないような言葉だけれど、復興が一段落する5年後や10年後もこの気持ちを忘れることがないようにあえて、今の気持ちをここに残す。



2002年に訪れた、キリマンジャロでの一枚。前年の大規模な山火事のあと、しばらく何も生えないだろうと地元では思われていたそうだが(ガイドさんの話)、私が訪れたときには、煙で焦げてカラカラになった植物のそのすぐ足下で新緑が芽吹いていた。