スタッフの純子です。3年ほど前から副業でプレスリリースを担当してきましたが、andu ametの創業記念日でもある2月1日より専従スタッフとしてandu ametに仲間入りすることになりました。コンセプトストアで皆さまにお会いできる機会を楽しみにしています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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さてその2月1日、私はエチオピアのアトリエにいました。アトリエは首都アジスアベバのセンターから少し離れた閑静な新興住宅街の中にあります。友人の車で送ってもらい到着すると、工房のアイドル、番犬おもちが出迎えてくれました。窓から燦々と陽が降り注ぐ、明るく気持ちの良い空間。そこでは、これまで写真や動画でしか会えなかった、あの職人、この職人が実際に製品をつくっている真っ最中でした。
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写真向かって右の女の子が作っているイエローの細長いレザーは、スマホポシェットComfyのストラップ。反対側の女の子が手にしている型紙はBusiness Card Case。実は大きなバッグを作るよりも、こうした小物の繊細な作業が難しいということを工場長のゲティエが教えてくれました。
創業前からandu ametを一顧客として応援していたわたしは、創業前の苦労話しもずいぶん聞いていました。たとえば、まっすぐに縫うということさえ困難だった職人たち。パッとは見えない裏側まで美しく仕上げるということに価値を見出せなかった職人たち。そんな職人たちをデザイナー鮫島は、根気よく指導し続け、今、現地のアトリエでは、職人たちがあたりまえのように定規をもち、きっちり計測し、ピシっとアイロンをかけながら、ひと針ひと針ていねいに商品を縫い上げています。その工程を目の前にして、こみあげてくるものがありました。
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もともとと私は会社員として働く傍ら、エチオピアの豊かな芸術文化を通じて日本とエチオピアを繋ぐ活動に取り組んでいました。デザイナーの鮫島と出会ったのも、そんな活動のひとつ、自ら発案したエチオピアシープスキンのワークショップ講師として登壇いただいたのがきっかけです。
エチオピア発のハイブランドを創る。エシカルであることとラグジュアリーであることを両立させ、”世界最貧国を支援しよう”というお買い物スタイルではなく、本当に良いものだから、すごく素敵なデザインだから、これが買いたい!と思って買っていただくんだ、Made in Ethiopiaのバッグを、いつかエルメスやシャネルのように誰からも憧れられるバッグにするんだという決意。その時、サンプルに持参されたエチオピアレザーのどこまでも薄く滑らかな感触。今も鮮明に覚えています。
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長らく務めた会社を退職し、これからは、芸術文化だけでなくandu ametを通じてビジネス分野でも日本とエチオピアを繋ぐ立場となり、ワクワクが止まりません。一ファンとしてスタートした私のandu ametとのジャーニーが、これから新しいフェーズを迎え、今後は中の人として、その一員に加わることに大きな喜びを感じています。つたないアムハラ語(エチオピアの公用語)で職人たちと挨拶を交わし、お土産に日本から持参したチョコレートを手渡したら、みんなすごい笑顔で受け取ってくれて、あぁ、これからはこの人たちが仕事の仲間になるんだなぁ・・・という実感が湧いてきました。
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アトリエ訪問の後は、鮫島や工場長のゲティエと昼食に。初対面のゲティエとは、わたしの得意なエチオピアのダンスや音楽の話しで盛り上がり、打ち解けることができました。ゆっくり、たっぷり食事を楽しみながら、自分に新しい居場所ができたという喜びを噛みしめる1日に。すごく豊かな時間で気持ちが暖かくなりました。
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わたしの仕事のベースは東京だけれど、そこで販売する魂の宿ったバッグやジャケットは、今、目の前にいる彼ら彼女らによる手仕事の結晶。その繋がりをいつも感じながら、仕事に向き合おうと思います。新米ではありますが、コアメンバーの一人として仲間を尊重しながらも、自分らしくandu ametにコミットし、ルーティーンの仕事をこなすだけでなく、私だからできるコト、じゃなきゃできないことを発見し、邁進してゆこうと心に刻む13回目のエチオピア滞在となりました。
#colorsofanduamet
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