いままで購買や材料管理はすべて私鮫島がやっていましたが、これからは使ったひとが使った分をきちんとチェックして自分達だけで管理できるよう、今、少しずつ指導しています。
そんな簡単なこと、と思われるかもしれませんが、こういったことひとつひとつを間違いなく丁寧にこなすのは彼らにとっては慣れないことで、バッグを作りあげるよりずっと難しいことだったりします。
写真はBIG HUGを担当しているトフィック。
彼はとても丁寧にバッグを作ってくれるのですが、もともとストリートチルドレンだったこともあり整理整頓や計算は得に苦手。
「こんなこと俺の仕事じゃないよ」
「ヒロコの下で働くとよけいな仕事が多くてやってらんないよ」
とブツブツ文句をいいながらも、一生懸命使った革の計算をしています。
頭のいいアドゥが丁寧に教えてあげてます。
使った道具をもとにもどす、部屋をクリーンに保つ、使った革や副資材を計算する、といったことは、彼らにとって本来自分がやることではないという意識が強く、根付かせるにはまだまだ時間がかかりそうです。
「確かに面倒くさいのはわかるけど、でも自分でそこまで管理することで、品質も向上するんだよ」
「皆が大好きなトヨタやソニーの工場では皆そうやって作っているんだよ」
そう毎日皆に言い聞かせている私自身の部屋は、決して彼らに見せられませんけれど、ね^^;
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