本日、9月28日は真実の十字架祭(マスカル)という、エチオピアの宗教上のお祭りがありました。
マスカルとは、エチオピアの言葉で十字架を意味します。
キリストが磔にされた際の十字架が、4世紀にコンスタンチン大帝の母であるヘレナ王女(聖ヘレナ)により発見されたことを祝して始められたお祭りで、以来なんと1600年以上も脈々と続けられているそうです。
エチオピア正教徒の間では、この十字架の一部が今も、アディスアベバの北にあるギシェンマリアム修道院のイグザビエル教会にあると言い伝えられています。
マスカル祭の1日前には前夜祭の「デメラ祭」が行われます。
イベントとしてはこちらのほうが大掛かりで、アディスアベバの中央広場に毎年数万人規模のエチオピア正教徒が集まり、巨大な松明を燃やし、お祝いをします。
さらにはそれぞれの地域や家でも小さな松明を燃やし、歌ったり踊ったりします。
エチオピア人の信仰の篤さと歴史の重さが感じられる、神秘的で美しいお祭りでした。
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