ついに10月に突入、今年も残り3ヶ月です。
ところで10月は「3R月間」だとご存知ですか?
今回のブログでは、3Rとはなにか、andu ametではどんな取り組みをしているかについてご紹介していき
1ファッション業界の現実
「2368L」
この数字は服を1枚生産するのに消費する水の量です。それはなんと浴槽約11杯分。日本に供給される服の生産には83.8億㎥の水が必要とされています。そのうち9割は原材料を調達する際に水を消費しています。服の原材料というといろいろありますよね。ここで、以下の素材で原材料調達段階の水消費量を比べてみました。
知っていましたか?服の素材によって使われる水の量が異なります。特に綿素材は比較的多くの水が使用される分、環境負荷が大きいといえます。こうして多くの資源を使用して作られた服がみなさんの手元に届いています。そして近年、日本において出回る服の数は増大しています。その一方で、1枚あたりの服の値段は低くなっています。
こうした現状から大量生産・大量消費の社会が浮かび上がってきます。服1枚作るにはたくさんの水を消費するだけでなく、製造過程の二酸化炭素の排出や、化学肥料の土壌汚染など環境に大きな影響を与えています。そして売れ残りや手放された服を焼却するのにも大量の二酸化炭素を排出しています。大量生産・大量消費は環境に大きな負荷をかけているのです。
2 3Rって何だっけ?
地球温暖化をはじめとする環境問題が国際的に注目を集めるようになりました。また、日本では都市部において、増え続けるゴミの最終処分場の確保が課題となっています。こうした背景から国民の環境問題への意識を高め、協力してもらうために10月を「3R推進月間」として、政府をはじめとして様々な取り組みが行われています。ここで、「3つのR」頭に浮かびましたか?3Rとはずばりこれです。
リデュースとはゴミそのものを減らすことです。リユースとは使い捨てをやめて繰り返し使うことです。そしてリサイクルとはゴミとして捨てられるものを資源として再活用することです。
3 andu ametの3Rをのぞいてみよう
みなさんはどんな3Rを実践していますか?今回はandu ametの取り組みを紹介します。ここでは主にリデュースとリユースに着目します。
まずはリデュース!製品に使用されているシープスキンは全て食用の羊の副産物です。そのため不要となり捨てられてしまう皮をなくしています。
さらに、どうしても革をカットするとでてしまう端切れ。それも捨てることなく使っています。最近発売したMake My Day などのShub Shubシリーズは端切れを生かしたものです。またandu ametの製品にカラフルな模様の装飾があるのを見たことがあるはず!これも職人さんが日本の伝統工芸技法である寄木細工を用いて、端切れからオリジナルのモザイクをつくっています。
そして、みなさんに製品をお届けする際に使用する「ダストバッグ」。これはエチオピア現地で入手した布を革製品を保管する袋として加工したものです。もちろん1点一点手作りです。使い捨ての不織布包みの使用をやめ、みなさんに革製品と同じくらい長く使ってほしいと考えています。
また、スローファッションをブランドコンセプトに掲げ、ずっと長く使える製品作りを行っています。その秘訣は「最高品質の革・時代を問わないデザイン・充実したアフターケア」です。繊維のきめが細かく丈夫なエチオピアのシープスキンによって耐久性を向上させています。また、短期サイクルのトレンドを追わず、年々持ち主に馴染んで経年変化を楽しめるデザインとなっています。さらに、お手入れ方法を店頭で説明したり、HPで紹介したりしています。可能な限り製品の寿命を伸ばせように、修理や特別なケアが必要となったときでも対応できるように専門家と提携しています。1年、5年、10年、、、と長く使うことで廃棄量削減につながります。
オンラインストアでもメンテナンスの特設ページを開設していますので、是非ご利用ください(メンテナンスページリンク)
最後にリユースの紹介です。andu amet のバックは時代にとらわれず、あらゆる年代の方が様々なシーンで利用できるのが特徴です。そのため、親子や夫婦、兄弟姉妹など家族でシェアして使える製品です。一つのモノを世代を超えて使うことで環境にやさしく、身近なひととファッションを楽しむことができます。
4さあ、3Rを日常で
3Rを単に”知っている”だけでなく、”実践している”人になるのが重要です。つい最近こんな話を聞きました。
「あなたの目の前に10羽の鳥がとまっています。」
「今、1羽が飛び立とうとしています。さて、とまっている鳥は何羽ですか?」
もちろん正解は、10羽です。動かなければ全部同じとまている鳥ですよね。結局、どんなに頭で考えていても行動しなければ変わりません。
値段だけでなく、品質も考えて商品を買う。愛着をもってモノを長く使うこと。家族で一つのモノを共有して使う。流行を追わずに、自分らしいオシャレを楽しむ。
そうすることで、膨大な水の消費をおさえることができます。加工時に有害物質が発生し、また枯渇の危機にある石油資源の使用が少なくなります。焼却の際に排出される二酸化炭素を減らし、地球温暖化の防止につながります。小さな取り組みが環境への負担を和らげます。私たちの生活と環境は密接に関わっています。環境にやさしくなった分だけ、将来にわたって私たちの生活がもっと豊かになるでしょう。ぜひ、ゴミやむだ遣いを減らす3Rの実践する人になりましょう。
「さあ、あなたも飛び立つ1羽になろう!」
参考文献
https://www.env.go.jp/policy/pdf/st_fashion_and_environment_r2gaiyo.pdf
環境省_サステナブルファッション (env.go.jp)
3R政策(METI/経済産業省)
Written by Kaho / internship student
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