ファッション・レボリューションデー

4月24日は、「ファッション・レボリューションデー」。ファッション業界を変えようとする世界的なムーブメント「ファッション・レボリューション」を記念する日です。


引用元:Vogue

 

ファッションレボリューションデーとは?

きっかけは今から11年前の2013年4月24日、バングラデシュで起きた「ラナ・プラザ崩壊事故」です。

多くの縫製工場などが詰め込まれていたバングラデシュ内の商業ビル・ラナプラザが突如崩壊。そこで働いていた人々など1,100名以上が亡くなり、2,500名以上が負傷しました。悲しい事故により、建物の管理不足だけでなく、日常的な長時間労働など劣悪な労働環境が明るみになり、大きな社会問題となったのです。

引用元:CNN

この事故を機に、イギリスを中心として、世界中の消費者がSNSで自分の洋服の写真とともに「#whomademyclothes(私の服は誰が作ったの?)」というハッシュタグをつけて投稿するというムーブメントが生まれました。これがやがて、ファッションレボリューションに発展。現在は100を超える国が参加しています。

 引用元:Fashion Revolution


サステナビリティに不可欠な「透明性」

昨今、「サステナビリティ」という言葉はあらゆるところで使われ、注目されています。しかし、何をもって「サステナブル」と言うのでしょうか。目の前にあるその商品・サービス等がサステナブルであるかどうかはどのように判断できるのでしょうか。

その鍵となるのが、「透明性」です。
衣服を作る過程で自然環境に与えるインパクトや、生産に関わる人々の労働環境を、消費者が把握し、何かしらの判断をする際に必要となる情報を適切に公開すること。ファッション業界では、サプライチェーン、ビジネスの内容、そこで働く労働者、地域や環境に与える影響を知るための情報を開示することを意味します。サステナビリティや説明責任を担保するためには、この「透明性」が不可欠なのです。

ただし、透明性が担保されているだけでは、ファッション産業全体の複雑で根強い問題を解決することはできません。現実を知り、その上で素早く改善することを続けていくことが重要なのです。

「ラナ・プラザ崩壊事故」の後、瓦礫の中から見つかったのは、世界中でよく知られるファッションブランドのタグでした。しかし、なかには自社のサプライチェーンを把握しておらず、崩落の現場から見つかった自社のタグを見て、初めてその衣類品工場が使われていたことを知ったブランドもあったといいます。服を買う立場にある消費者だけでなく、販売する立場にある側にとっても、商品に関わる情報を把握できるようにする必要があるのです。

引用元:Vogue Business

andu ametの「透明性」の取り組み

 andu ametが取り組んでいる「透明性」の担保についてご存知ですか?

「エチオピアの直営工場で現地の若者たちを正社員として雇用し、世界に通用する高いレベルの技術指導を行っている」「食肉の副産物として生まれた羊革を利用している」「余剰在庫の廃棄率は過去13年で0%」など、既にいくつかご存知の方もいらっしゃると思います。

こちらのページでご紹介していることは全て、andu ametの製品がどのように作られているか、誰の手で作られているか、原材料はどこから来ているか、自然を傷つけていることはないか、などを知っていただくためにございます。皆さまの思い描く理想の姿となっているか、ぜひ一度ご確認ください。

自分が日々使うものが、自分の手に初めて触れるまでの過程で、誰かや何かを傷つけていたりせず、むしろ、誰かに喜びを届けていたり自信をもたらしていたりしたら、よりそのものを好きになれるのではないでしょうか。

 

FASHION REVOLUTION JAPAN 2024:表参道・スパイラルガーデンにて

FASHION REVOLUTION JAPAN (運営・一般社団法人unisteps)は、2024年4月23日〜28日に表参道・スパイラルガーデンにて、「Who made my clothes?」展を開催します。

会場には、ファッション産業の透明性について考えるPOP-UP LIBRARYが登場し、国内外の関連書籍を自由にお読みいただけます。また、服がどのようにできるのか、そのプロセスを体感できるインスタレーションも展示されます。

引用元:FashionRevolution

MY REVOLUTION

実は、ここまで書いてきた私も、andu ametの一員になる前は、「サステナブルファッション」「スローファッション」といった言葉も、ファッション業界の抱える課題についても、全く知りませんでした。ですが今は、「必要以上に服を買わない」「買うときは良いものを、必要な分だけ買う」ということを心に決めて、服を買いに行くようにしています。

全てのブランドで毎回これらを確認することは簡単なことではありませんが、自分が身につける服が、作られる過程で誰かを搾取していたり、自然を傷つけていたりする可能性はないか、ということも、服を選ぶ際の基準の一つにするようにしています!

まずは知ること、そして行動に移すこと。周りの人に広めることまでできれば、社会の変化もどんどん進んでいく思います。

今回のファッションレボリューションウィークを機に、皆さまもファッションを新しい視点から考えてみませんか?

執筆: Eriko K
参考:FASHION REVOLUTION https://www.fashionrevolution.org/
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