前回は乾期のまっただ中で、真っ青な空と赤く乾いた大地に囲まれて過ごしていましたが、今回は雨期のまっただ中。煙のように立ちこめた灰色の雲り空の下、青々と生い茂る緑が広がっていてまるで、全く別の土地のようです。
この季節のエチオピアは、日中でも吐息が白くなるほどの寒さ。日本のように暖房や暖かいお湯のお風呂がないので、寒がりの私は屋内でもダウンを着込んで暮らしています。日本では、アフリカンというと底抜けに明るく、オープンでイージーゴーイング…といったイメージをお持ちの方が多いと思うのですが(実際私が今まで住んだり旅したりしたアフリカの他の国にはそういう方が多かった!)エチオピアにはシャイで慎み深く、哲学的な話が好きな方が比較的多いようです。この国の厳しくも美しい四季を一通り経験すると、なんとなくその理由が分かるような気がします。
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