エチオピア正教では、イースターの2ヶ月前から
いつもよりも篤くお祈りをするとともに、
身を清めるために断食をするのがしきたり。
断食といっても、エチオピア正教のスタイルは少しユニークで、
お肉や牛乳、卵などのアニマルプロダクトを口にするのは禁じられているのですが、
それ以外のもの、例えば牛乳や卵の入らないパン、野菜とマメのシチュー、サラダなどは
いくらたべてもOKというもの。
こちらは断食中に食べる野菜とマメのシチュー 。
色々な具がアソートされていてなかなかいけます◎
![DSCF0009](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/DSCF0009.jpg?v=1660481156)
とはいえお肉が大好きなエチオピア人にとってはこれがなかなかつらいようで、
皆断食が明けるイースターを心待ちにしていました。
イースターの当日は、ありとあらゆる場所に草をまき、 場を神聖化します。
![2002_0909AA](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/2002_0909AA.jpg?v=1660481156)
子供たちは一生懸命草を売ります。
![2002_0910AA](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/2002_0910AA.jpg?v=1660481156)
この草をみんな、はちまきのように頭にもまきます。
近代的なオフィスでも真面目な顔してこの通り。外国人にはちょっとおもしろい光景です。
![IMG_3146](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/IMG_3146.jpg?v=1660481156)
肉食が解禁されるので、当然お肉屋さんの前には人だかりができます。
![2002_0806AB](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/2002_0806AB.jpg?v=1660481156)
町は羊だらけになります。
![DSCF0048](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/DSCF0048.jpg?v=1660481156)
andu ametの工房でも、イースターをお祝いして、皆にお肉をごちそうしました。
皆ことのほか、うれしそうです!(笑)
![IMG_3220](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/IMG_3220.jpg?v=1660481156)
ちなみに生肉です。(これが美味しいのです!)
![IMG_3197](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/IMG_3197.jpg?v=1660481156)
私がこちらでお世話になっている大家さんの家でもごちそうをいただきました。
日本では、お肉というとすでに切り身になり、きれいにパックされてスーパーで売られるのが一般的ですが、
こちらではお祝いのたびに、羊や鶏を買い、自分たちで絞めるので、
自分たちが生きるために、尊い他の命を頂いているという大切なことを毎回実感することができます。
![IMG_1548](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/IMG_1548.jpg?v=1660481156)
![IMG_3216](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0532/4223/3019/files/IMG_3216.jpg?v=1660481156)
国全体が無事にイースターを迎えた喜び(とお肉を食べれる喜び)で満ちていた、
そのほんの数日後にあんな悲劇がエチオピアをおそうとは、このときは思いもしませんでした。