エチオピアの病院

健康だけが取り柄の私ですが、この数日、風邪とも食あたりとも違う原因不明の高熱で、三途の川を渡り掛けました。

 


三途の川…ではなくエチオピアのオモ川

 

抗生物質を摂取したにも関わらず39℃の熱が2日続き、景色は白黒になってくるくる回りはじめ、なにも食べれず体力もどんどん消耗して、これは本当に死ぬかもしれないから両親に手紙でも書いておくかな…と思うほどでした。
 
その後やっと微熱といえるくらいに体温は落ち着いてきたのですが、そこからなかなかひかず、頭も割れるように痛くて、仕事が山積みにも関わらず全く集中できないため、仕方なく病院へ行ってきました。
 
ちなみに私は年のほとんどをエチオピアで過ごしていますが、実は、当地で病院にかかったのは、悠に15年ぶりです。
 
ボランティアをしていた当時、とある地方で馬車から転げ落ち、脱臼して腕がぶらんぶらんになって、あまりの痛さに、あの時も仕方なく病院に行ったのです。ところが、その病院ではあちこちからなんとも言いようのない強い腐敗臭が漂ってるわ、あちこちからうめき声や叫び声が聞こえてくるわ、挙句の果てには天井から巨大な芋虫が落ちてきて目の前でビシャッと潰れたりと、まさに地獄絵図。サービスもひどく、その後首都に戻り、まともな病院で施術はしてもらったのですが、あのときのイメージが強烈すぎて、以来当地ではちょっとぐらい具合が悪くなっても、自宅で気合いで治しておりました。
 
というわけで、今回自分としてはかなり切羽詰った気持ちででかけたのですが、散々待たされたあげく最終的には抗生物質処方されただけ。(まあ15年前とは異なり、巨大な芋虫が落ちてくるようなことはなかっただけでも感謝ですが)
 
あーエチオピアの病院なんてそんなものか…とがっかりした気持ちで帰宅し、ぐったり疲れて倒れるように横になって、そのまま10時間ぐらいぶっ続けで寝て起きたら、なぜか元気になっていました。

あれ、病院のおかげってこと!?
エチオピアの病院、おそるべし…。

 


なぜか全く同じタイミングで体調を崩し、私が寝込んでいる間ずっとベッドサイドで丸まっていた愛犬おもち。私が体調がよくなったら彼も元気になりました。