本日よりエチオピアのアトリエにて、「カイゼン」のトレーニングがはじまりました。
革職人はもちろん、門番、クリーナー、事務スタッフなどすべての社員が受講しています。
カイゼンとは、製造業の世界では工場の作業者など現場スタッフが中心となって行う作業効率の向上や作業安全性の確保などの生産に関するボトムアップ活動のこと。
日本語の「改善」からきていますが、今では世界でも通用する言葉となっています。
代表的な手法の一つ「5S」は、整理、整頓、清掃、清潔、躾の頭文字をとったもので、これらを視覚的にマネジメントしていくところが大きな特長です。
andu ametでは設立当初から工房を美しく清潔に保つこと、職人たちが作業しやすい環境を作ることには特に心を砕いていましたが、日本人である私たちからの指示ではなく、現場の作業者がその目的や重要性を理解し、自ら知恵を出し合い、継続できるようになってほしいとの期待をこめ、今回トレーニングを受けてもらうことになりました。
講師を勤めるのはEKI(Ethiopia Kaizen Institute)のコンサルタント。EKIとは2011年、エチオピアに日本のカイゼンの理念と手法を普及させ、国全体の生産量を拡大・品質向上させることを目的として、エチオピア政府とJICA(Japan International Cooperation Agency )の協働のもと設立された機構です。
授業は、すべて現地の言葉で行われ、映像なども交えながら進められました。
スタッフたちは皆、真剣に話を聞いたり、積極的に質問をしたり、メモを取ったりしている様子。
この真剣な眼差しの先に、どのような変化が訪れるのか、今から楽しみにしています。