新生andu amet宣言


皆様、あけましておめでとうございます。

エチオピアより、andu amet代表・デザイナーの鮫島弘子です。

2022年は、世界中で様々な悲しいできごとがあった年でした。
終わらないコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相の狙撃事件と宗教問題、各地での旱魃や洪水など…。
あまりにも色々なことが起こりすぎて、ついていくのもいっぱいいっぱいだったほど。

エチオピアに拠点を構える私たちの工房でも、兵役に出た夫と連絡が取れないと嘆き悲しむスタッフが出てきたり、戦争による外貨不足で深刻な革不足に陥り製品が作れなくなったり、給与を上げても上げても追いつかないほどの急激なインフレなど、とにかくチャレンジングな年となりました。

そんな嵐のような2022年に、andu ametは10周年という節目を迎えました。
そして次の10年、自分達はどうするべきなのか、どうなりたいのかをじっくり考えました。

ご存じのとおり、andu ametは大量生産・消費ではない、皆が幸せになるものづくりとはなんだろうという疑問からスタートしたブランドです。
ですから「もっともっと作り、もっともっと売っていく」という成長はやはりどう考えても違う、という葛藤は初期からずっとありました。
とはいえ少しずつスタッフも増え、責任も増していくなかで、成長自体は不可欠だという現実もあります。
一体私たちは、どういう成長をしていくべきなのだろう…。

悩んだ末にたどり着いたのが、今年のブランドテーマ「Make big waves from small revolutions!」です。

andu ametがこれまで作ってきた"バッグやレザージャケット"をこれまで以上に売るのではなく、10年間模索しながら追求し続けてきた”サステナビリティ”や”イノベーション”の芽を自分でみつけ、実践できる個人や団体をどんどん増やしていくことで、私たち自身も成長していく。
そんな道があるのではないかと考えたのです。

でもどうやって?

それを次の10年をかけて、皆様にお見せしたいと思います。
新生andu ametを、どうぞお楽しみに。

andu amet
鮫島弘子