2024年、andu ametは『Spice it up! Live it up!』をテーマにスタートしました。
このコラムでも、andu ametのスタッフ達が、辛酸甘苦さまざまな経験をしながらスパイスの効いた人生を楽しんでいる様子を不定期でお届けしてまいります。
Vol.4 企画プロモーション担当 Mari
私のスパイスアップは猫
イソベは飼い主を持たない白黒猫です。
そうかと言って野良猫でもなくて、住宅街の中にあるちょっと変わった市場に住んでいます。白黒のハチワレの雄猫で、TNR(保護・去勢・地域に戻す活動)されたのが9年前。その時の推定年齢が1歳から3歳という歳まわり。この市場にはイソベの一族の猫が住んでいたのですが、猫の保護活動をしている女性が子猫は里親へ。大人の猫にはTNRを続けた末の現在、イソベが一族の最後の一匹。推定年齢11歳前後の中年猫がイソベなのです。
私が長い無関心の時を経てイソベの存在を認識したのはちょうど一年前の秋。明け方から屋根の上にいてお店の人が窓を開けるとベランダに上がって給餌してくれるご飯を食べる毎朝の様子に気づいたことからでした。以来朝我が家の窓を開けて「イソベいるかな?ご飯、今日は出してもらえるかな?」とその行動の一挙手一投足が気になるようになりました。
いわゆる私の猫という生き物に対しての人生初の目覚めです。と言うかイソベという個の存在への目覚め。出会ってしまった。まるで恋に落ちるように。それがこの「イソベ」でした。
興味のなかった猫がらみの本を読む私
猫大好き作家のヤマザキマリさん曰く、「猫は共生できる、人間とイコールと思っていると。傅くこともなく、じっと見る目は人間を見通しているような感じがする」と。「自分のことを客観的に考えさせてくれる存在。存在するだけでいいのだ」と。
まさにヤマザキマリさんの洞察のとおりで、私は飼っている訳でもないイソベに本性を見抜かれてしまっている気がしているのです。そんなイソベの存在を気にしながら、今日もお気に入りの猫本をエアリーに入れて、近くのカフェへ出かけます。
月一回デッサン教室に通って4年目、猫を描くなんて思ってもなかった私
長くファッションに関わっていた仕事柄もありますが、これまでは色々な商品のアクセントに猫のイラストを入れたり、猫のシルエットをしたグッズを持ち歩くのは、あざといと思っていました。ファッションではスタイリッシュなスタイルが好みで可愛さはいらないと思っていたのです。可愛げは必要だけど。
それがこのスタイリッシュなイソベの写真を撮って描いてみようかなと考えが変わってきたのです。以前から愛用している黒のエアリーは、見た目以上に収納力もあり究極の削ぎ落としデザインで、私好みです。スタイリッシュな黒猫のイソベと黒のエアリー。どことなく共通点があるような気がしています。
エアリーはファッションスタイルをスパイスアップしてくれる逸品。白黒猫のイソベは私の生活スタイルをスパイスアップしてくれる相棒。
結局気になる猫は白黒でお気に入りのエアリーは黒ということなんだなあ。私は。