高品質なエシカルレザーの裏側|LWG認証タンナー現地レポート

こんにちは。エチオピアより、 andu amet デザイナーの鮫島です。今回は、私たちの高品質なレザーバッグづくりを支える、エチオピア現地の皮なめし工場を訪問した一日についてお届けします。

商品開発ミーティング ── より良いエシカルレザーを求めて

朝いちばんは、商品開発部のマネジャーと、次のシーズンのための新しいレザーの開発についての打ち合わせ。サンプルの革を机いっぱいに並べ、質感・色・仕上げ方法などを徹底的に議論。

個性はほしいけど、柔らかさや濡れたようなしっとりとした手触りなどエチオピアのシープスキンならではの魅力を損なうような加工にはしたくない。そんな想いで細かな調整を重ねました。


生産責任者との打ち合わせ ── 苦いけれど、大切な話

次は工場長とミーティング。革の不良が増えてきており、かなり踏み込んだ話し合いに。楽しい話ではありませんが、こうした本音のやり取りこそ、良い関係を築く土台だと考えています。

その一方で、「停電対策として、政府から直接タンナーに電力が供給されるようになった」「日本による支援プログラムで、来月スタッフが研修のため来日予定」など、嬉しい報告も聞くことができました。

タンナー視察 ── LWGゴールド認証の現場とは

最後に工場を視察しました。

ここは、国際的に最も信頼されるレザー認証「Leather Working Group(LWG)」の最高評価「ゴールドランク」を取得しているタンナーです。

LWGは、環境保護や水の管理、化学薬品の適正使用、労働環境などを総合的に審査する国際基準。その中でもゴールドは「最高水準のサステナビリティを実現している工場」にだけ与えられます。エチオピアでは唯一、アフリカ全体でもわずか4ヶ所しか認定されていないほど、取得が難しい厳格な認証です。

この工場では、使用した水をろ過して再利用する循環システム、化学薬品の厳格な管理、安定した電力供給など、細部まで徹底した管理が行われていました。


素材を選ぶ視点 ── 命を受け継ぐものとしてのレザー

革はただの素材ではありません。命のあとに残された、かけがえのないもの。

だからこそ私たちは、必要以上に加工して個性を消すことなく、その革が持つしなやかさや、しっとりとした風合いを最大限に活かしたいと思っています。

andu ametが素材を選ぶうえで大切にしているのは、効率や流行ではなく、「この革にしかない魅力をどう引き出せるか」。

そうして生まれたバッグが、誰かの手の中で少しずつ育ち、時間をかけてその人だけの表情に変わっていく。そこに新しい命が宿る。そんなものづくりを、これからも続けていきたいと感じた一日でした。

来月には、この皮なめし工場と開発した新しいレザーが届く予定です。どんなプロダクトに仕上がるか、ぜひお楽しみに。